桜桃の芽接ぎと台木

先日、桜桃の芽接ぎを行いましたが、梨,りんご,桃や李と比べるとどうも活着が悪いようです。

紅岩木芽接ぎ

紅岩木芽接ぎ

いまだに、紅岩木の1か所と紅秀峰1か所の葉柄が落ちていません。
葉柄が萎れているわけでもないので、判断に苦しみます。
数は少ないですが、桃,李,杏,梨は、2週間以内に 100%葉柄が落ちました。

桜桃は剪定の癒合もよくないので、これも特性なのかも知れませんね。

桜桃といえば、我が家の桜桃は台木によって大分接ぎ木部分の状況が違います。
気になったので、書いておこうかと思います。

青葉台

青葉台

写真の木はまだマシなものですが、青葉台は親和性が低いのかコブが大きくなり、裂け目が入ったり気根が目立ちます。
接ぎ木部が地表に近いこともあり、古い木では裂け目に菌状のものが見えるものがあって、あまり生育には良いようには思えません。

ダーレン台

ダーレン台

ダーレン台も青葉台ほどではありませんが、コブが目立ちます。
ダーレンは我が家ではひこばえを出しまくりで、これも少し困った点です。

コルト台

コルト台

S6台

S6台

コルト台,S6台は非常に滑らかで、親和性が高いように見えます。

親和性だけみるとコルト,S6の方が良さそうですが、樹勢や耐寒性も考えないとだめだとは思います。
ただ、我が家では1種の木で全ての台木を試すほどの余裕がないので、当面は青葉の排除を目指す方向に向かいたいと思います。

筑波5号?

どうも筑波5号だと思っていた根挿しですが、筑波5号ではないようです。

筑?波??

筑?波??

何やら地肌の雰囲気も違うし、とげが生えていて葉の形も違う。
それに筑波5号って赤葉のはずだけど。。。

山梨台

山梨台

庭を見てみると、似たような奴がいました。
これは山梨台ですが、謎の筑波だと思っていたものは導入時期から考えると、豆梨のようです orz
どうも根を取り違えていたようです。
桃台,李台は確保できていますし、原木は越冬できずに枯れてしまったので、あきらめるしかありません。

・・・今日は昨日に続き、芽接ぎを行いました。
メインは、禿げあがりの激しい桜桃の自己接ぎです。

自己接ぎ

自己接ぎ(紅岩木)

枝が欲しい場所を中心に、月山錦は6か所,紅岩木は3か所接いでみました。
時期的にこの時期で良いのかもわかりませんが、しばらくは様子見です。

こちらは、今年唯一生った川中島(桃)です。

川中島

川中島

だいぶ大きくなってきました。
もう一個、袋かけした実がありますが、どちらも収穫までまだまだ時間がかかりそうな気配です。
晩成に近い品種ですので、冬が来る前に熟すか心配です。

月山錦収穫

お楽しみの月山錦を収穫してみました。

月山錦-大きさ

月山錦-大きさ

大きさは2L超えで、うっすら赤みが感じられる色合いでした。

果重

月山錦-果重

重さは8g。あまり重くないですね。。。

糖度

月山錦-糖度

気になる糖度は BRIX 20%は超えたものの、ここ数日の悪天のせいか、さほど上がりませんでした。
うわさ通り実は固めで酸味は感じられません。
おいしいのですが、実着きが悪すぎですね。。。
貴陽や関口早生と異なり、生ることはわかったので来年に期待です。

こちらは杏です。
昨日ぶら下がっていたのが、一晩でほとんど落ちましたので、緊急収穫です。

ゴールドコット(左)/紅太陽(右)

ゴールドコット(左)/紅太陽(右)

ゴールドコットの方が色が薄く、小さいです。

ゴールドコット

ゴールドコット

果肉は粉質化しており、果汁が感じられません。
糖度も低い割に、酸味があります。
お世辞にもおいしいとは言えません。

紅太陽

紅太陽

若干粉質化しているものの果汁があり、糖度もあるので美味しさを感じます。
しかしながら、一昨年の劇的美味しさには全く及びませんでした。

杏は収穫熟期が早いと硬く酸味が強すぎ、遅いと粉質化して美味しくなくなります。
おまけに、少しでも遅れると一気に実が落ちます。
時期の判断が、非常に難しいですね。
ハーコットはまだぶら下げらありますが、あと数日中にとろうかと思います。

さくらんぼ終了&シンクイ被害始まる

おととい、最後のさくらんぼを娘たちととりました。
今年は防鳥ネットが効き、いい感じに収穫を迎えることができました。
来年に向け礼肥をあげて、秋まで休ませようと思います。

実は最後といいつつ、1つだけアレを残してあります。

月山錦

月山錦

触った感じではまだ完熟ではないですが、かなり大きく期待が持てます。
収穫は来週を予定しています。

すもも類はというと、防除はしているのですがいよいよシンクイが出始めたようです。

メープル

メープル

プルーンのメープルには、すでに食入のあとが見られます。
近くに庭木でプルーンを植えているお宅があるのですが、放置栽培になっていて害虫の発生元となってしまっているようです。
さらに、イチイの木はひどい赤枯れ=赤星病の温床となっていて、困ったものです。
おまけに剪定した枯葉は放置しているものだから、赤星の原因が周りに飛びまくり。。。

植物を植えるのはいいですが、中途半端な栽培は周りに迷惑をかけてしまいますね。
私も、注意しなくては。。。

…シンクイに加えて、モモにはアブラムシも出始めました。

筑波5号

筑波5号

実は、筑波5号(モモ台)の根さしから大きくした木なのですが、だいぶ大きくなってきました。
1本しかないので、来春は挿し木での増殖を試みようかと思います。

こちらは、次に収穫を迎えるであろう杏です。

紅太陽

紅太陽

紅太陽には十分色が乗っていますが、まだ固く収穫には早そうです。
数年前のあの濃厚な琵琶のような果実を、今年は味わえるでしょうか。。。
ゴールドコット,ハーコットは色が付いておらず、収穫まで2~3週間はかかりそうな気配です。

すもも類にシンクイが出始めているため、りんご,なしにも袋かけを行いました。

北斗ロイヤル

北斗ロイヤル

オーロラ

オーロラ

本来であればもう少し大きくしてからかけるところですが、虫の発生状況からすると限界という感じです。
品種によってはまだ親指ほどの大きさのものもありましたが、すべて袋かけしました。

余談ですが、今年BIKOOを久々に買いましたが、止めバンドがギザギザのついたプラバンドから針金タイプになってずいぶん使いやすくなりました。
M/Lは旧タイプが残っているので、ぶどうなどはしばらく旧タイプで行くことになりそうです。

最後はぶどうの黒バラです。

黒いバラード

黒いバラード

10日ほど前に花が終わり、小さいながらも実らしい形がうかがえます。
早生とはいえ、北国の路地栽培のため、収穫は9月後半くらいになってしまうのではないかと思います。

無事に熟すところまで持っていきたいところです。

接木、挿木、実生の結果

先週まで猛暑だった当地も、ここ数日は30度を切ってなんとか過ごせる陽気になっています。
とはいえ夏日を超えると毎日の水やりが大変で、鉢栽培には厳しい季節がまだまだ続いています。

…春に接いだ凍害佐藤錦ですが、なんとか着いたようで少しだけ成長を始めました。

佐藤錦

佐藤錦

台はダーレンを使っています。
あと2年もすると、数個は味わえるかと期待しています。

挿木の結果

挿木,実生の結果

こちらは、春に差した挿木と実生の苗の一部です。

挿木では、テレキ 4/10、ミロバラン 13/20の成績でした。
ダーレンはまだ鉢上げしていませんが、今のところ 6/10の生存です。
ただし、ほとんどがまだカルスのみという状況で、様子見といったところです。

今年は、挿木用土を鹿沼+ココピートに変えたので、少し成績が良くなったような気がします。

輸入した LOVELLも5個プランターに植えたすべてが発芽し、1個を除いて順調に育っています。
昨年、食べた桃の種を10個ほど植えましたが、こちらは1個のみ発芽。
発芽したのは、今は亡き白麗の種です。

ここ北国では、あと1月もすると秋の気配が感じられるようになります。

なんとか今シーズンにある程度育ってもらって、厳しい冬を越せる体力をつけてもらいたいと思います。