いきなりのまとまった積雪

昨日まとまった積雪があり、この時期としては珍しく3~40cnほど積もりました。

今シーズン初めて除雪機を出しましたが、雪が重すぎてローターが回らなくなり、大部分を手で除雪する羽目に。。。
明日は間違いなく筋肉痛になりそうです。

既に大分溶けましたが、庭のメインの越冬エリアもこのような状態です。

越冬エリア

雪囲いの中はこんな感じです。

雪囲い内部

この時期、積もっても結構な量が溶けますので、防風ネットを通して下の鉢に水分を落としてくれます。

溶けない時期になると、中に雪を放りこんでおきます。
雪を入れることで鉢の防寒になる上、春先には溶けるので水分供給になるというわけです。

経験上、防風ネットで風を防ぐだけで、大分越冬成績が良くなるようです。
一番寒い時期では、マイナス25度にもなる当地ですが、桃も凍害もなく毎年越冬しています。

今年もみんなうまく越冬して、来春元気に芽吹いて欲しいものです。

海外の栽培(桃の接ぎ木)

今回は、桃の接ぎ木を紹介します。

※つたない英語力なので聞き間違いがあると思いますが、ご勘弁を。。

まずは、Davewilson Nurseryの「How To Graft A Fruit Tree」です。

Gold Mineネクタリンを切って、Arctic Jay, Arctic Star, Snow Queenという3種品種の白系ネクタリンを接いでいます。

ナイフの使い方は日本式ではありませんが、接ぎ方はごく普通に見えます。
更新高接ぎでも、やはり台木の枝は残してあります。

接いだ後に数日急激に暑くなる予報らしく、紙袋で保護をしています。
ビニール袋より温度変化が少ないと思われ、使えそうな方法かと思いました。

最後には、パテント品は勝手に増やしちゃだめよと言ってます。

続いて、続編の「Tree Grafting 6 Month Follow-Up」です。

接いだのが 2月3日、このビデオが取られたのが7月半ばということで、5カ月少々あとの状況になります。

あれほど台木の枝を切ったのに、もさもさになっていて驚かされます。
さらに、鬼のような剪定に驚かされました。
残しておいた台木の枝は完全に取り払い、日当たりを良くしています。

一部枯れたようで穂木が欠落していますが、活着率は高いようです。
流石、地植えのパワーを感じました。

ちなみに、更新でつかわれた Arctic Jayは Davewilson Nurseryの「The Fruit Tasting Report」でいつも上位に入っており、気になっています。
きっと、美味しいんでしょうね。 機会があったら、食べてみたいです。

海外の栽培(さくらんぼ)

今年の栽培は終わってしまったので、通勤時間帯に Youtubeで海外の栽培を色々研究しています。
せっかくなので、気になったものを紹介していきたいと思います。
※つたない英語力なので聞き間違いがあると思いますが、ご勘弁を。。

まずは、Davewilson Nurseryの「Growing Cherries: Commercial & Home Garden」です。

冒頭の14年生のマハレブなんですが、年数の割にすごくコンパクトにまとまっています。
全体的に映像を見ていると、コンパクトな栽培が主流なように見えます。

後半で紹介されている Zaiger Geneticsの 3CR178という台木は、わい性のようで通常の 2/3の大きさになるとのこと。
日本で言うスーパー6みたいな感じでしょうか。。
少々気になりますが、日本では輸入出来ないのが残念です。。。

2011年シーズン 総括

今シーズンも終わったので、忘れないうちに総括です。

・プラム,プルーン
今年のプルーンは今一つ。甘みも少なく、芯食いの被害も多かったです。
プラムは、大石中生,ソルダムが良かったです。
ニューハニーあやかは、今年も美味しさはありませんでした。
貴陽は相変わらず花も咲かず。。。困ったものです。
いくみは、新梢の伸びも少なくなってきたのでそろそろ植え替えをしないとまずそうです。

・杏,梅
昨年と比べ、紅太陽の味の良さに驚きました。
ハーコットは花が咲いても実がならず。。。全体的に杏は樹勢が弱く、強化作を考える必要がありそうです。
梅はひこばえ状態で、なんとか生きながらえています。来春耐寒性の強いミロバランで接ぎ差しして、更新苗を作りたいと思います。

・桃
今年の桃は小さいながらもとても美味しく、昨年のリストラ候補から一挙に増やすことにしました。
ただ、まだ栽培の要領がわかりません。困ったものです。
来年は、導入した新品種の育成に励みます。

・りんご
星の金貨は、相変わらず咲きませんでした。
今年は肥料を多めにあげたせいか、ボレロ,メイポールの生育がよく、背が高くなって何度も倒れて他の樹に被害を与えていました。
来年は、切り詰めをしたいと思います。

・梨類
ラフザス以外は、結実しました。
どれも美味しく、来年が楽しみです。
もう少し数が取れたら、追熟方法を色々と試したいと思います。

・ブドウ
シャイン、ブラックビートともに咲かず。。。
シャインには花芽らしきものは見えたのですが、落ちてしまいました。
シャインは鉢増しの上場所を日当たりのいい南東に移し、片側水平コルドンに移行中です。
来年こそは。。。

・キウイ
毎年花は咲きますが、受粉相手のいない紅妃。
なんとかしてあげたいところです。

・柿
今年は、蜂屋の花を始めてみることができました。
実も親指大まで育ったのですが、全て落ちました。
受粉しなかったためかもしれません。
キウイと合わせて、なんとかしたいところです。

・木イチゴ
今年は灰星も蔓延せず、3種とも無事収穫できました。
ブラックキャップは美味しいので鉢増ししたいところですが、8号ポットに空きがありません。

・さくらんぼ
今年は全体的に状況がよかったです。
紅岩木は相変わらずいいのですが、強めに剪定したにもかかわらず芽吹きの悪さに驚きました。
月山錦,寿錦の結実が見れなかったのが残念です。来年に期待と言ったところでしょうか。
来春は、気に入った品種をコルト,ダーレン,S6のひこばえに接いで、リプレース苗を作っていきたいと思います。

・ブルーベリー
ピートモス主体で栽培しているため、全体的に水切れが早く手がかかりすぎる感じです。
来年は、バークレー,パトリオットの用土を替えて、少し管理が楽なようにしたいです。

・ポポー
ついに枯れて終了となりました。
耐寒性が優れているという話だったのに。。。

・ホップ
あっというまに、上まで伸びていく成長力に驚かされました。
下の葉が禿げるので、スペースがもったいないと思いました。
今年は麻縄で吊っていたのですが、来年はツル下げができるようワイヤーか何かに変えようかと思います。

~以下個別の結実状況
●開花なし
ブラックビート(ぶどう)
シャインマスカット(ぶどう)
いくみ(プラム)
貴陽(プラム)
秋姫(プラム)
秋さやか(プラム)
李王(プラム)
シュガー(プルーン)
サン(プルーン)
ベイラー(プルーン)
秋茜(りんご)
北斗ロイヤル(りんご)
星の金貨(りんご)
ボレロ(りんご)
メイポール(りんご)
ラフザス(和洋なし)

●開花あり、結実なし
月山錦(さくらんぼ)
寿錦(さくらんぼ)
彩の姫(プラム)
きよか(プラム)
関口早生(プラム)
ジュピター(プラム)
紫峰(プラム)
ローブドサージェン(プルーン)
スタンレー(プルーン)
ハーコット(あんず)
ふじ(りんご)
アンビシャス(りんご)
おいらせ(りんご)
野村ジョナ(りんご)
ぐんま名月(りんご)
紅妃(キウイ)

●全落果
鉢屋(柿)
ナポレオン(さくらんぼ)
メープル(プルーン)

●芯食い被害で全滅
ブルーフル(プルーン)
バイオチェリー(プラム)

●結実(収穫完了)
佐藤錦(さくらんぼ)
3L佐藤錦(さくらんぼ)
紅さやか(さくらんぼ)
黒砂糖錦(さくらんぼ)
紅岩木(さくらんぼ)
大桜夏(さくらんぼ)
紅秀峰(さくらんぼ)
アメリカンチェリー(さくらんぼ)
ケルシー(プラム)
大石中生(プラム)
ニューハニーあやか(プラム)
ソルダム(プラム)
プレジデント(プルーン)
紅太陽(あんず)
大玉白鳳(もも)
金星(りんご)
トキ(りんご)
アルプス乙女(りんご)
バラード(洋なし)
オーロラ(洋なし)
愛甘水(和なし)
ファールゴールド(ラズベリー)
ワインダーレッド(ラズベリー)
ブラックキャップ(ラズベリー)
バークレイ(ブルーベリー)
パトリオット(ブルーベリー)

~以下、今年の殉職者
NC-1(ポポー)
ミッチェル(ポポー)
月光(プラム)

今年最後の苗が届く

購入リストには載せていませんでしたが、黄色系の桃が欲しくて山陽農園さんに2品種頼んでしまいました。

・米倉金桃
・サンゴールド

月曜に届いていたので、時間の取れる本日植え付けをしました。

給水中のサンゴールド&米倉金桃

届いた苗は切り詰めはされているものの枝量多で主幹も太く、素晴らしい状態でした。
正直、4年たった我が家の小玉白鳳より、主幹が太いです。

梱包も、たっぷりの水苔にビニール巻きで、長距離&長時間輸送を考慮した完璧な扱いでした。

根の状態:サンゴールド(左),米倉金桃(右)

根量も十分で、そのままでは8号鉢にも入らず、大分切り詰めることになりました。

植付完了:サンゴールド(右),米倉金桃(左)

既に朝晩は氷点下7度くらいまで下がるので用土が心配でしたが、崩すことができたので無事植え付けができました。
鉢植えには少し腰が高いので、来春切り詰めて育成しようと思います。

新苗よりも細い小玉白鳳は…もう少し樹勢を強めないとダメですね。精進します。