昨日、3倍数体の特徴を書きましたが、我が家で 3倍体と言えばすももの「貴陽」です。
「貴陽」といえば、なかなか収穫できない難しい品種として有名です。
「貴陽」は「小松(花粉)」×「太陽」から生まれた 3倍体で、花粉の稔性が低いことが判明しています。
花が咲いても大部分は核ができないため早期落果が激しく、他のすももと比べて大実であるなど、見事に 3倍体の特徴にハマっています。
さらに庭を見ていくと、さくらんぼの「月山錦」や「寿錦」が怪しいと思っています。
これらは中国で交配された品種ということで、「シナミザクラ(4倍)」×「甘果桜桃(2倍)」の交配の可能性が高いのではないかと想像しています。
特に「月山錦」は栽培されている方の記事を見ても早期落果が激しいですし、やはり大実と 3倍体の特徴に合致していると思います。
個人的な予想ですが、核果類の 3倍体は結実の確率がきわめて低いですから、母数を上げていくしか収量を上げる術はないのではないかと思います。
考えられる対策は花数を増やして、とにかく全部に受粉をすること。
もしくは、ジベレリンのような薬剤で安定させることではないかと思っています。
あとは、コルヒチンで処理して 6倍体にしてしまうとか。。。
これであれば有性生殖が安定して出来るようになるはずですから、収量も安定すると思っています。
安定して収穫できる「貴陽」や「月山錦」の 6倍体。。。
是非欲しいところです。
と色々書きましたが、我が家はまだ花が殆ど咲きませんから、花を咲かせることからですね。
頑張ります!
ウチの貴陽は珍しく今年の出来はまずまずでしたよ。
何が良かったのか分からないのが不安材料ですが、受粉樹のバイオチェリーやハリウッドの開花が揃ったのが良かったかも・・と(^_^)。
月山錦も3倍体と考えますと難しそうですが、東根駅のさくらんぼ公園で結実している様子を見ますと近くに寿錦が植えられていたことから受粉環境と無剪定に賭けたいですね。
いつかは自宅で黄色いサクランボを拝みましょう。
> しおさん
貴陽の出来が良かったとは、うらやましいです。
我が家の貴陽は初年度のみ沢山の花を着けましたが、ここ4年ほど全く花が咲きません。
他のすももは大丈夫なのですが、難しいものです。
我が家の黄色いさくらんぼ幼木なので殆ど花も咲かず、早期落果すると言う特徴もまだ見ることもできません。
来年は収穫できなくても、寿錦とともに少しでも花が咲いて、どのような状況かが見れるといいのですが。。。
はじめまして、
面白い、勉強になります。
結実率が悪い理由がなにかあるだろうと思っていましたが
月山錦や寿錦は3倍体と予想されますか。
4倍掛ける2倍で3倍体が出現した。
例えば、プルーンなどのドメスチカスモモ6倍体は、ミロバランスモモ2倍体と
スピーノサススモモ4倍体の掛け合わせで生まれたと読んだ記憶がありますが
3倍体が出現するか、6倍体が出現するか?交雑での確率はどの程度と
考えればいいのでしょうか?
ご伝授下さい。
> 仙人さん
はじめまして。
月山錦が3倍体というのは、あくまでも素人の予想です。(^^;)
ただ、聞く噂の状況と中国での交配という点からみて可能性が高いような気がしてなりません。
2倍と4倍の掛け合わせは、基本的に3倍になると考えています。
ただ、小松,太陽はともに2倍と聞いていますが貴陽は3倍ですので、かなりの少ない確率でしょうけど自然環境でも倍数が変わった個体が得られるものと思っています。
スピノーサxミロバランでは通常3倍になるはずですが、繁殖力が著しく劣るはずですので自然環境で子孫を残せず、同じかけ合わせの子孫でも生殖能力をもつ突然変異の6倍体ドメスチカスモモが残ったものと想像しています。
本当に素人の想像にしかすぎませんが。。。